ユニオン紹介
 ユニオン「旅の仲間」は平成23年11月5日、バロウバロウサーバーにて、セネカによって立ち上げられたユニオンです。ユニオンネームはJ・R・Rトールキン「指輪物語」の第一部に由来しています。ウィザードリィオンラインは難攻不落を謳う硬派のMMOですが、過酷な探検も指輪物語のような仲間と一緒なら乗り越えられるだろうという気持ちを込めて名づけました。



 主な活動としては、ユニオンチャットでの会話、同じレベル帯同士のメンバーでのパーティー狩り、まだレベルが低い人や転職したばかりの人のお手伝い、攻略ユニハンなどを行っています。たまにユニオンイベントとして、様々な催しをする時もあります(詳細は「冒険日誌」を参照)。



 ユニオンのモットーは、サイト表紙にある通り「熱くゆるく冒険しよう! PKだめよ」です。こまごまと規約のようなものは設けていませんが、皆で仲良く協力しあって楽しく冒険をしよう、ということです。また、ユニオンの気風としてはアンチPKなため、PKerにつきまとわれたりルートされているメンバーがいたら、手すきの人を集めて反撃パーティーを作るときもあります。



 発足当時より、楽しく気分よくパーティープレイ出来る仲間を求めて、一人ずつ声をかけてメンバーを集めてきました。平成26年7月現在では、ユニオンメンバー枠が一杯になってしまったので、当面は親しい人からの紹介を受け入れる程度で、新規メンバーさんの勧誘は小休止をしている状態です。ユニオンランクが上がってメンバー枠が増えるまでは、メンバーの皆さんの攻略手助けを進めて行きたいと思っています。
 一声かければ最新の狩り場パーティーがさっと立ち上がるようなユニオンになれたらいいですね。



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 すこし昔話をさせて下さい。
 イルファーロに初めて降り立ち、カリグラーゼ下水に入ったその日に、二人の方と仲良くなりました。始めて間もないのに、ダッシュジャンプ・盾ガード・スキルコンボ等の体術を自在に操る「テレンコ」さんと、露店をめぐって相場に精通し、売買差でけっこうな利益をあげていた「ねむい」さんです。お二人とも様々なMMOを経てきた玄人だったようです。



 今からでは想像もつきませんが、その当時はカリグラーゼ下水をクリアするのに何週間もかかりました。見るもの聞くもの、モンスターも決戦場もリドルも目新しくて、よくまあこんな世界を創りあげたものだと一歩ごとに驚きながら進んだのを覚えています。拾った物を装備して変わるグラフィックに一喜一憂しながらの探検は懐かしい思い出です。



 カオカ遺跡で初めてPKされました。
 斧を構えた真っ赤な戦士が画面に現れたかと思ったら、いきなり殴り倒されて、白黒の世界に……。霊魂となって復活の女神像まで駆け戻るあいだ、指が震えたのを覚えています。わたしたちはいつも3人で探検をしていたのですが、3人でも赤戦士1人にかないませんでした。当時はチコル城址が最新のダンジョンで、カオカあたりには赤い斧戦士が出没していました。もともと赤銅色をしたブロンズの輝きに赤いオーラが照り映え、瞳から赤い光を放つ犯罪者の恐ろしかったこと!



 3人の仲間のうち、わたし一人だけが、ユニオンというものに加入してみました。ユニオンメンバーリストの上の方にレベル20台の人が数名いて驚いたものです。当時のわたしはまだレベル一桁でした。ユニオンチャットも初体験で、最先端を探検しているメンバーさんたちが、「チコル3連うめえ!」と言うのや、名前も知らない装備について語っているのを黙って聞いていました。チコルってどんなところだろう、とか、3連ミッションてなんだろう、とか遠い世界を垣間見るように憧れを抱いたものです。ですが気が引けて、なかなか声をかけることが出来ませんでした。



 わたしはアクションプレイが苦手でダッシュジャンプが出来なかったので、落ちれば紫がいるカオカの谷間を越えることが出来ず、テレンコさんとねむいさんにもどかしい思いをさせていました。そんな折、またしてもPKされて、わたしは初めてユニオンチャットで助けを求めました。ユニオンメンバーさんたちの反応は「チャンネルかえなー」という冷静なものでしたが、わたしがどん臭くて何度もPKされるのを見かねて、総出でカオカに様子を見に来てくれました。「俺らもなかなか勝てないけどねーw」と言いながら。



 同じユニオンネームを背負ったメンバーさんたちが十名ほど、カオカ遺跡にわらわらと馳せ参じてくれました。赤い斧戦士は逃げ出し、バフで光るメンバーさんたちがそれを追いかけてゆくのが見えました。なんと頼もしいことかと思いました。やがてユニオンチャットに「もういないみたいだから大丈夫だよ」という声がして、なんとか攻略に戻ることが出来たのでした。その後もメールでマッコイ斧をくれる方などもいて、本当によくしてもらいました。



 しばらくしてそちらのユニオンさんにはお別れをして、自分のユニオンを立ち上げました。それが今の「旅の仲間」です。最初のメンバーはテレンコさんとねむいさんを加えだけの3人で、別に大きくしようなどとは思っていませんでした。お二人とも楽しくて頼もしい人たちで、アクションが苦手なわたしを宥めすかしながら、カオカを一緒にクリアするまでが本当の冒険だったような気がします。ダンジョンクリアー! の大きな文字が表示された時、3人で飛び跳ねながら、いつまでもやったやったと喜んでいました。



 その後、ねむいさんのログイン率が減り、テレンコさんも週末のみとなり、ユニオンチャットが鳴らない日が続きました。わたしは寂しい思いをするとともに、たまたまとある日にカリグラーゼ下水の入口の虫狩り場で出会った3人が、こんなに仲良くなれる不思議を味わいました。やがてわたしは、狩り場で一緒になった気さくな人達をメンバーに誘うようになりました。最初のメンバーのお二人さんは、「新しい人は入れないって言ってなかったっけ?」とか、「もう増やすこともないんじゃない?」という反応でした。



 やがて、テレンコさんとねむいさんは別世界の冒険へ旅立ちました。
 その頃に誘ってメンバーになってくれた方のうち、今も一緒に狩りが出来るのは、イスカンザルさんやheavyさん、Oceanさん、Angelicさんのみとなりました。ですが代わりに新たな仲間も加わって、3人で始めてすぐに途切れてしまいそうになったユニオンも、今では毎日10名以上のメンバーさんが入れ替わり立ち換わり顔を出してくれる賑やかな所帯となりました。この先も色々な人と出会って別れてゆくのだと思います。



 そう思えば、「ただいまー!」、「おかえりー!」と声をかけあえるのは、当たり前のことではありません。幾重もの偶然を超えて出会い、仲間になれたのですから、一緒に仲良く冒険していきましょう!





初めてのユニオンメンバー、おしゃまなテレンコさん。
カオカ攻略中、紫の隣に落ちた死体を回収してくれてありがとうです。
アリア最終決戦で、プリーストなのにボスソロやってくれてありがとうです。
旧地下水路の決戦で、女神と往復してる間にレッサーデーモン倒してくれてありがとうです。
……本当に、お世話になりっぱなしでした。